アモス書4-6 ; 黙示録7

アモス書

第4章

4:1「バシャンの雌牛どもよ、
この言葉を聞け。
あなたがたはサマリヤの山におり、
弱い者をしえたげ、貧しい者を圧迫し、
またその主人に向かって、
『持ってきて、わたしたちに飲ませよ』と言う。
4:2主なる神はご自分の聖なることによって誓われた、
見よ、あなたがたの上にこのような時が来る。
その時、人々はあなたがたをつり針にかけ、
あなたがたの残りの者を
魚つり針にかけて引いて行く。
4:3あなたがたはおのおのまっすぐに
石がきの破れた所を出て、
ハルモンに追いやられる」と
主は言われる。
4:4「あなたがたはベテルへ行って罪を犯し、
ギルガルへ行って、とがを増し加えよ。
朝ごとに、あなたがたの犠牲を携えて行け、
三日ごとに、あなたがたの十分の一を携えて行け。
4:5種を入れたパンの感謝祭をささげ、
心よりの供え物をふれ示せ。
イスラエルの人々よ、
あなたがたはこのようにするのを好んでいる」と
主なる神は言われる。
4:6「わたしはまた、あなたがたのすべての町で
あなたがたの歯を清くし、
あなたがたのすべての所でパンを乏しくした。
それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と
主は言われる。
4:7「わたしはまた、刈入れまでなお三月あるのに
雨をとどめて、あなたがたの上にくださず、
この町には雨を降らし、
かの町には雨を降らさず、
この畑は雨をえ、
かの畑は雨をえないで枯れた。
4:8そこで二つ三つの町が
一つの町によろめいて行って、
水を飲んでも、飽くことができなかった。
それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と
主は言われる。
4:9「わたしは立ち枯れと腐り穂とをもって
あなたがたを撃ち、
あなたがたの園と、ぶどう畑とを荒した。
いちじくの木とオリブの木とは、いなごが食った。
それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と
主は言われる。
4:10「わたしはエジプトにしたように
あなたがたのうちに疫病を送り、
つるぎをもってあなたがたの若者を殺し、
あなたがたの馬を奪い去り、
あなたがたの宿営の臭気を上らせて、
あなたがたの鼻をつかせた。
それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と
主は言われる。
4:11「わたしはあなたがたのうちの町を
神がソドムとゴモラを滅ぼされた時のように
滅ぼしたので、
あなたがたは炎の中から取り出された
燃えさしのようであった。
それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と
主は言われる。
4:12「それゆえイスラエルよ、
わたしはこのようにあなたに行う。
わたしはこれを行うゆえ、
イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ」。
4:13見よ、彼は山を造り、風を創造し、
人にその思いのいかなるかを示し、
また、あけぼのを変えて暗やみとなし、
地の高い所を踏まれる者、
その名を万軍の神、主と言う。

第5章

5:1イスラエルの家よ、わたしが悲しみの歌をもって、あなたがたについて宣べるこの言葉を聞け、
5:2「おとめイスラエルは倒れて、
また起き上がらず、
彼女はおのれの地に投げ倒されて
これを起す者がない」。
5:3主なる神はこう言われる、
「イスラエルの家では、
千人出た町は百人残り、
百人出た町は十人残る」。
5:4主はイスラエルの家にこう言われる、
「あなたがたはわたしを求めよ、そして生きよ。
5:5ベテルを求めるな、
ギルガルに行くな。
ベエルシバにおもむくな。
ギルガルは必ず捕えられて行き、
ベテルは無に帰するからである」。
5:6あなたがたは主を求めよ、そして生きよ。
さもないと主は火のように
ヨセフの家に落ち下られる。
火はこれを焼くが、
ベテルのためにこれを消す者はひとりもない。
5:7あなたがた、公道をにがよもぎに変え、
正義を地に投げ捨てる者よ。
5:8プレアデスおよびオリオンを造り、
暗黒を朝に変じ、
昼を暗くして夜となし、
海の水を呼んで、地のおもてに注がれる者、
その名は主という。
5:9主は滅びをたちまち強い者に臨ませられるので、
滅びはついに城に臨む。
5:10彼らは門にいて戒める者を憎み、
真実を語る者を忌みきらう。
5:11あなたがたは貧しい者を踏みつけ、
彼から麦の贈り物をとるゆえ、
あなたがたは切り石の家を建てても、
その中に住むことはできない。
美しいぶどう畑を作っても、
その酒を飲むことはできない。
5:12わたしは知る、あなたがたのとがは多く、
あなたがたの罪は大きいからである。
あなたがたは正しい者をしえたげ、まいないを取り、
門で貧しい者を退ける。
5:13それゆえ、このような時には賢い者は沈黙する、
これは悪い時だからである。
5:14善を求めよ、悪を求めるな。
そうすればあなたがたは生きることができる。
またあなたがたが言うように、
万軍の神、主はあなたがたと共におられる。
5:15悪を憎み、善を愛し、門で公義を立てよ。
万軍の神、主は、あるいは
ヨセフの残りの者をあわれまれるであろう。
5:16それゆえ、主なる万軍の神、
主はこう言われる、
「すべての広場で泣くことがあろう。
すべてのちまたで人々は
『悲しいかな、悲しいかな』と言う。
また彼らは農夫を呼んできて嘆かせ、
巧みな泣き女を招いて泣かせ、
5:17またすべてのぶどう畑にも泣くことがあろう。
それはわたしがあなたがたの中を
通るからである」と主は言われる。
5:18わざわいなるかな、主の日を望む者よ、
あなたがたは何ゆえ主の日を望むのか。
これは暗くて光がない。
5:19人がししの前を逃れてもくまに出会い、
また家にはいって、手を壁につけると、
へびにかまれるようなものである。
5:20主の日は暗くて、光がなく、
薄暗くて輝きがないではないか。
5:21わたしはあなたがたの祭を憎み、かつ卑しめる。
わたしはまた、あなたがたの聖会を喜ばない。
5:22たといあなたがたは燔祭や素祭をささげても、
わたしはこれを受けいれない。
あなたがたの肥えた獣の酬恩祭は
わたしはこれを顧みない。
5:23あなたがたの歌の騒がしい音を
わたしの前から断て。
あなたがたの琴の音は、わたしはこれを聞かない。
5:24公道を水のように、
正義をつきない川のように流れさせよ。5:25「イスラエルの家よ、あなたがたは四十年の間、荒野でわたしに犠牲と供え物をささげたか。5:26かえってあなたがたの王シクテをにない、あなたがたが自分で作ったあなたがたの偶像、星の神、キウンをになった。5:27それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたに捕え移す」と、その名を万軍の神ととなえられる主は言われる。

第6章

6:1「わざわいなるかな、
安らかにシオンにいる者、
また安心してサマリヤの山にいる者、
諸国民のかしらのうちの著名な人々で、
イスラエルの家がきて従う者よ。
6:2カルネに渡って見よ。
そこから大ハマテに行き、
またペリシテびとのガテに下って見よ。
彼らはこれらの国にまさっているか。
彼らの土地はあなたがたの土地よりも大きいか。
6:3あなたがたは災の日を遠ざけ、
強暴の座を近づけている。
6:4わざわいなるかな、みずから象牙の寝台に伏し、
長いすの上に身を伸ばし、
群れのうちから小羊を取り、
牛舎のうちから子牛を取って食べ、
6:5琴の音に合わせて歌い騒ぎ、
ダビデのように楽器を造り出し、
6:6鉢をもって酒を飲み、
いとも尊い油を身にぬり、
ヨセフの破滅を悲しまない者たちよ。
6:7それゆえ今、彼らは捕われて、
捕われ人のまっ先に立って行く。
そしてかの身を伸ばした者どもの
騒ぎはやむであろう」。
6:8主なる神はおのれによって誓われた、
(万軍の神、主は言われる、)
「わたしはヤコブの誇を忌みきらい、
そのもろもろの宮殿を憎む。
わたしはこの町とすべてその中にいる者を渡す」。6:9一つの家に十人の者が残っていても、彼らは死に、6:10そしてその親戚、すなわちこれを焼く者は、骨を家から運びだすために、これを取り上げ、またその家の奥にいる者に向かって、「まだあなたと共にいる者があるか」と言い、「ない」との答がある時、かの人はまた「声を出すな、主の名をとなえるな」と言うであろう。
6:11見よ、主は命じて、
大きな家を撃って、みじんとなし、
小さな家を撃って、切れ切れとされる。
6:12馬は岩の上を走るだろうか。
人は牛で海を耕すだろうか。
ところがあなたがたは公道を毒に変じ、
正義の実をにがよもぎに変じた。
6:13あなたがたはロデバルを喜び、
「われわれは自分の力で
カルナイムを得たではないか」と言う。
6:14それゆえ、万軍の神、主は言われる、
「イスラエルの家よ、
見よ、わたしは一つの国民を起して、
あなたがたに敵対させる。
彼らはハマテの入口からアラバの川まで
あなたがたを悩ます」。


黙示録

第7章

7:1この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。7:2また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、7:3「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。7:4わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。
7:5ユダの部族のうち、一万二千人が印をおされ、
ルベンの部族のうち、一万二千人、
ガドの部族のうち、一万二千人、
7:6アセルの部族のうち、一万二千人、
ナフタリの部族のうち、一万二千人、
マナセの部族のうち、一万二千人、
7:7シメオンの部族のうち、一万二千人、
レビの部族のうち、一万二千人、
イサカルの部族のうち、一万二千人、
7:8ゼブルンの部族のうち、一万二千人、
ヨセフの部族のうち、一万二千人、
ベニヤミンの部族のうち、
一万二千人が印をおされた。
7:9その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、7:10大声で叫んで言った、
「救は、御座にいますわれらの神と
小羊からきたる」。
7:11御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、
7:12「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、
ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、
われらの神にあるように、アァメン」。
7:13長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。7:14わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。7:15それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。7:16彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。7:17御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。


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